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12.32018
フローリングの種類と床の中身
皆さま、こんにちは。
本日はタイトル通り、フローリングの種類についてお話します。
そもそもフローリングが主流になった理由は何だと思いますか?
日本初期のマンションでは、室内の床は主に畳と板張りでした。
畳は居室、板張りはダイニングキッチンや廊下などに使われていました。
それがより一層の西洋化や高級志向に合わせて、
リビングや個室などの居室で、
畳に代わってカーペットが床に使われるようになります。
表面が柔らかいカーペットは、
板張りで問題になっていた「軽量床衝撃音」が解消される
メリットがありました。
ところが…
カーペットではダニやダニの死骸が掃除で取り切れない
というイメージが広まり、
フローリングが居室の床仕上げとして使われるように
なってきました。
しかし!!フローリングにすることで新たな問題が・・・
それは上下階で伝わる音の問題です!!
そこで建材メーカーが工夫を凝らした
フローリング製品が使われるようになりました!!
マンションの床のつくり方には直床と二重床があります。
現在ではコンクリート版の上に隙間をあけて
床下地と仕上げを施す二重床が主流で、遮音材は床下地の上に施されます。
フローリングは大きく分けて2種類あります。
◆一つ目 1枚の木材を加工した『無垢フローリング(単層フローリング)』
◆二つ目 合板などの基材に化粧材を貼り合わせた『合フローリング』
無垢フローリングのメリットは
木本来の質感や肌触りがあることですが、
デメリットとして木の持つ吸放湿性のために起こる収縮や反りで、
板同士に隙間ができたり、
表面にキズや凹みが付きやすいという点があります。
なのでマンションではこれらの問題をクリアした
複合フローリングが主流になっています!
複合フローリングのうち、
現在の新築マンションで多く採用されているのは「シートフローリング」です。
これは合板などの上に、
木目柄をプリントしたオレフィンシートなどを貼り付け、
表面に保護層の加工を施したもので
収縮や水分に強く細かいキズは付きにくいのが特徴です。
※天然の質感を求めてリノベーションするときは、挽き板や無垢のフローリングが採用されることがありますが、マンションの管理組合で定められている遮音性能が満たされることをよく確認しないと、トラブルの元になります。
フローリングに使われる
樹種や色味、木目、また板の幅のサイズには、
流行があります。
特に板幅は現在、100mmを超える
「幅広フローリング」と呼ばれるものが人気です。
ちなみに板幅が大きくなるほど、価格は上がるようです。
また、幅広になるほど乾燥の影響を受けやすくなりますが
複合フローリングでは天然木の厚みが少なかったり、
天然木が使われていないので収縮しにくいといえます。
いかがでしたか?
私たちが日常的に接し、
無意識のうちに影響を受けているのがフローリングです。
見た目だけでなく、
使われている素材や構成といった中身にもこだわれば、
より快適な住まいを得ることができるでしょう。